ドローン飛行の「レベル」とは?詳しく解説

映像撮影や農薬散布など様々な分野で活躍をみせる「ドローン」。
私たちの生活に利便性をもたらす一方、落下事故が発生するなど安全面の問題も浮上するようになりました。

そこで定められたのが「航空法」。その中でも、「飛行レベル」という言葉を見かけると思います。
今回はドローンの「飛行レベル」について詳しく解説をしていきます。

目次

無人航空機の定義

まずおさらいとして、航空法が適用される無人航空機に該当するものは、以下の3つが代表に挙げられます

  • ドローン(マルチコプター)
  • 農薬散布用ヘリコプター
  • ラジコン機

人が乗ることができないもので、自動操縦または遠隔操縦ができるものが該当します。

無人航空機の「飛行レベル」とは?

簡単に「飛行レベル」とは、人口密度や機体の操縦レベルを元に作られた、無人航空機を飛行させる上での判断の区切りになるものです。

国土交通省HPより

レベル1:目視内での操縦飛行
  農薬散布や映像撮影など

レベル2:目視内飛行(自動/自律飛行)
  空中写真測量やソーラーパネルの設置点検など

レベル3:無人地帯における目視外飛行
  離島や山間部への配送、河川測量など

レベル4:有人地帯における目視外飛行
  都市の物流や発災直後の支援など

現在、レベル3の区域にて多くの実証実験が行われている段階です。

楽天と楽天損保、ドローンを用いた建物屋根部損害調査において5Gを活用したリアルタイム鑑定の実証実験に成功|楽天グループ株式会社のプレスリリース
例えば、このような形で多くの企業や団体が、ドローンを使った実証実験を行っています。

どんどんレベルが解禁されることによって、私たちへの恩恵も増えることが予想されますが、そのぶん事故などのリスクも伴ってくるので実証実験を重ねる必要があります。

そして、2022年度にレベル4が解禁されることに。

改正の概要としては、

  • 機体認証制度と操縦者の技能を証明する制度の導入
  • 上記の条件をクリアした後に、国の許可を得てレベル4飛行をすること
  • 事故(人の死傷、物件の損壊、航空機との衝突・接触等)が発生した場合は、国への方向を必ずおこなうこと

などが挙げられました。

レベル4が解禁されることによって、有人地域かつ目視外で飛行させることができるので、物資の配達や災害時の支援、建設業などの分野で活躍できるようになるわけです。

一番期待されるのは配達の分野でしょうか。
ネットで注文した商品がドローンで配達される未来もそう遠くはないかもしれません。
そうなると、「空飛ぶ車」も夢じゃないですね。

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